『イノシシとの出会い』で少しだけ触れた、イノシシ のお肉の栄養。シカと比べると、わんこおやつの素材としてはメジャーではないので、どんな良さがあるの?と思っていらっしゃる方も多いと思います。
そこで、『お米と米麹だけでつくった わんこの甘酒』の監修もお願いした『ふくふく動物病院』院長の平松育子さんに、今回も監修をしていただきました。
●ビタミンB群
タンパク質、炭水化物、脂質などの代謝を助ける働きがあるビタミンB12が、イノシシのお肉は豚肉の5倍以上含んでいます(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)。また、脂質の代謝を助け、被毛や皮膚トラブルの改善、疲れ目・涙目の改善を助けるビタミンB2は豚肉の2.2倍です。いずれも、牛肉と比べてもイノシシのお肉の方が多く含まれています。
●多価不飽和脂肪酸(DHA、EPA)
DHAは、脳の神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにしたり、傷ついた神経細胞を修復する働きが、EPAは、脳神経細胞膜の機能を高めることから、脳に情報を伝える成分をスムーズに受け取れるようにする働きがあります。これらによって痴呆の予防効果が期待されています。
皮膚や被毛の改善、コレステロールを減らして血液をサラサラにすることでも知られていて、様々な健康増進効果がある成分です。シカのお肉と同様に、イノシシのお肉にもDHA、EPAが含まれていることは注目です。
●鉄分
シカ肉は鉄分が多いことはよく知られていますが、イノシシのお肉にも実は鉄分が豊富に含まれています。
・イノシシ肉 2.5mg
・シカ肉 3.4mg
・豚肉 0.3mg
・牛肉 0.7mg
(100gあたり 日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)
他にも、イノシシのお肉にはコラーゲンが多く含まれているという記述もあります。そして、なによりもわん達にとって大切なのは、とびっきりおいしい!
おいしくて体にも脳にも良い成分が含まれているイノシシのお肉。ごはんやオヤツに上手に取り入れて、わんこたちの元気な笑顔を毎日見つめていたいですね。
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